チリの路上パフォーマンス選手権

チリでは、路上パフォーマンスをしてお金(チップ)を稼いでいる人を日常的に見かけました。

日本でも駅前などで歌を歌っている人はよく見かけますが

チリでは日本で見たことのないようなパフォーマンスもあったので

今回は「チリの路上パフォーマンス選手権」と題して

チリ人の路上パフォーマーたちを紹介しつつ、独断と偏見でナンバーワンを決めたいと思います。

 

それでは、今回登場するチリ人の路上パフォーマーたちを全部で4組紹介していきます。

エントリーナンバー1「横断歩道のど真ん中で一輪車に乗ってジャグリングをする女性」

記念すべき最初のパフォーマーは彼女です。

ある晴れの日、僕が横断歩道で信号を待ちをしていると、横断歩道の反対側に一輪車とジャグリング、さらにはボールを持っている一人の女性がいました。

最初に彼女を見たとき僕は

これからどこかへパフォーマンスをしに行くのかな、会場で着替えるのではなく、家で準備をしてから行く珍しいタイプの人間だなと思っていました。

するとどうでしょう、突然横断歩道のど真ん中に立ち止まり、信号待ちをして停まっている車に向かってパフォーマンスを始めるではありませんか。

彼女はその場で一輪車に乗り、ボーリングのピンのようなモノとボールを使ってジャグリングを始めました。信号の待ち時間という限られた時間の中でプレッシャーを感じながらも芸をやり遂げる彼女はまさしくプロのパフォーマーでした。

彼女はパフォーマンスが終わると、停まっている車に向かってドヤ顔で自らチップをもらいに行っていました。運転手の方も窓から手を出しチップをあげていました。

信号が赤になるたびにやっていたので、僕もしばらく座ってその様子を見ていました。

チリについて初めて見た路上パフォーマーが彼女だったので

「なんでもありかよ、、、」

と驚いたのを覚えています。

 

エントリーナンバー2「金色に輝く仏」

チリにはアルマス広場という待ち合わせなどにもよく使う広場があります。(日本でいう渋谷のハチ公のような場所)

あの日は天気の良い週末でした。

僕がアルマス広場へ行くと

そこにはなんと太陽の日差しに照らされ、金色に輝く仏がいました。他のモノなど目に入らないほど圧倒的な存在感を放っていたのです。

彼はこの暑い中、周りのことに一切動じず、ただ一点だけをずっと見つめていました。

たまに両腕をそれっぽく動かしたりしていました。それっぽく腕を動かすことに限っては彼の右に出る仏はいないでしょう。

彼のオーラに圧倒されてしまっていた僕は、気づくとポケットからチップをだして彼の前に置いていました。僕自身余裕は全くありませんでしたが、彼のパフォーマンスに対する敬意でした。

目の前に置かれたチップはいつ取るんだろう。彼にも生活があります。お金は大事です。

チップを回収する瞬間を見てみたいという気持ちと、それは見たくないという気持ちが、僕の中で行ったり来たりしていました。

とはいえ、彼のオーラに耐えられることもなく、僕は静かにその場を立ち去りました。

 

エントリーナンバー3「ちょっとずうずうしい二人組」

ある日、僕がレストランで友達と食事をしていると

突然二人組の女性が入ってきて、歌を歌い始めました。

彼女たちが歌っていたほとんどの歌が、誰もが一度は聞いたことのある歌ばかりでした。別に大して歌唱力があるわけでもない。しかも、左の女性が持っているのはタンバリンです。タンバリンを叩いているだけです。

まるで大学生が空きコマの時間にちょっとカラオケをしに来たかのように、自分たちが好きな歌を好きなだけ歌っていきました。ずうずうしい。

歌が終わると彼女たちは僕たちの方へ向かってきて

なんとチップを要求してきました。ずうずうしい!

僕たちはチップを要求されるなんて思っていなかったので、少し驚きましたが、結局彼女たちのずうずうしさに負け、なけなしのチップを渡しました。

彼女たちは堂々と他のテーブルも回っていきました。気づけばレストランにいる全てのお客さんにチップを要求していました。恐喝ぎりぎりのずうずうしさ。

好きな歌を、好きなだけ歌い、チップを要求して帰って行く

あのずうずうしさは見習いたいなと思いました。

 

エントリーナンバー4「カラオケおじさん」

いよいよ最後のパフォーマーです。

ある時、僕が電車に乗っていると

あとからマイクを持ったおじさんが入ってきて、突然歌を歌い始めました。

スペイン語の歌だったので僕はわかりませんでしたが、彼は気持ちよさそうに歌っていました。

一曲歌い終えると、当たり前のように彼は周りの乗客に手を差し出します。

周りの人たちもいくらかチップを渡していました。

すごい、なんてカジュアルなお金の稼ぎ方なんだ。

マイクをもって電車に乗り、歌って、チップをもらう。

彼は、電車賃分は確実に稼いでいたので移動費はかかっていないでしょう。公共の交通機関を私物化していました。

 

以上、4組のパフォーマーを紹介しました。

どのパフォーマーもそれぞれの個性を活かし、面白いパフォーマンスを行なっていましたね。

しかし、今回は「チリの路上パフォーマンス選手権」です。この中から一番素晴らしいパフォーマーを決めなければなりません。

 

それでは、僕の独断と偏見で決めたナンバーワンを発表します。

 

 

 

 

チリの路上パフォーマンス選手権映えあるナンバーワンに選ばれたのは、、、

 

 

 

 

エントリーナンバー3「ちょっとずうずうしい二人組」です!!!!!

 

他のパフォーマーたちもとても面白かったので、今回悩みに悩みましたが、最後の決め手になったのは彼女たちの「ずうずうしさ」です。

一般的にパフォーマンスというとクオリティの高いモノをイメージし、パフォーマンスを観るお客さんたちもそれを求めているはずです。

 

しかし、そのなかで彼女たちは自分たちが今できるパフォーマンスを堂々と行いました。

正直に言って、歌がとてもうまいわけではなかったし、一人はタンバリンを叩いているだけだったけど、「まだ自分たちは完璧じゃないから」と言い訳することもなく、実際に行動に移していました。

そして、パフォーマンス終了後は自らお客さんの元へいき、チップをしっかりもらう。

 

彼女たちのこの「ずうずうしさ」は、不完全でもとりあえずやってみる「挑戦」の大切さを私たちに教えてくれているのではないでしょうか。

 

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